茅原実里 TERMINETED 発売記念アコースティックライブ 日本青年館 2011/11/20 14:00


「大げさなミニライブ」お疲れ様でした。
TERMINATED










初めてのアコースティックライブ、というので、まあいつもの飛び跳ねたりだの叫んだりだのがなくて、じっくりゆったり聞けそうだなあ、と期待してて、抽選当たった時は本当に小躍りした。文字どおりの意味で。

実際のライブの雰囲気も満足いくものだったし、みのりんの、いい意味でクセが少なくてのびやかな歌声が堪能できた。やはりみのりんの歌手としての力量がダイレクトに伝わるこういう形式のライブは、それこそレギュラーでやってほしいものだなあ。
ただ、「アコースティック」と銘打った割には、あまりそこに必然性を感じない演奏だったかなあ。決して残念ではなくて、個々の力量とチームワークとでは相変わらず高いレベルではあるけど、アレンジ的にわざわざこの「形式」でやる必然性がなかったかなあ、という印象。
「アコースティック」らしかったのはギターとベースくらい。ベースはフレットレスのウッドベースだから、というだけでなく、そういう楽器の特性を生かしたノリを出していて、演奏者としての幅の広さを感じたし、ギターもアコギらしい演奏、こういう形式ではどちらかといえば「裏方」にまわりがちだけど、そういう役割をしっかりやってたなあ、と思った。
一方で、パーカスがなんか「ドラムをそのままアレンジし直した」感じで、パーカスらしい「ノリ」や「唄」が感じられなかったのが残念。すごくテンポキープが正確で、手数が多いフレーズを難なくやってて、やはり技術の高さを感じられるんだけど。それだったら少し小さめのセットを組んで、ブラシで叩いてくれた方が、「アコースティック」らしい雰囲気が出たんじゃないかなあと思う。
あと、これは欲をいえば、という話だけど、keyの音選びに特に不満はなかったけど、ここはグランドピアノドンと置いただけでやっても面白かったかなあ。
という感じで、別に他が悪かったということではなかったけど、「アコースティック・アレンジとして」聞けて良かったのは、「sing for you」「一等星」くらいだった。

全体的には、体揺らしながらゆったり聞けたり、最後のアンコールが「コール」じゃなくて拍手のあおりだったのが好みでした。やっぱり「コール」のアンコールはダサいしね。
あ、でも最後「みんなダイスキ」がなかったのがかえすがえすも無念だった。カウントダウンまであとひと月ちょっと、どう生きていっていいのかわからない。