―雪―


君の声が 耳に残る
移ろいゆく 季節の中
手紙も書けずに


想い出だけが 僕を慰める
二人並んで 映った写真
君が笑っている


窓の外 降り積もる雪


白い息で 曇る硝子に
君の名前 書いては消して
遠い距離は 埋められないから
せめて 目を閉じるよ


休む暇ない 日々の中で
僕は何か 忘れかけていくよな気がする


きらびやかな 電飾の嘘は
僕を少しずつ この街の人に変えていくよ


遠くにある 春を待ちわびて


駅のホーム 見送った君の涙
今も 忘れられずに
遠い距離は 埋められないけど
せめて 笑っていて


遠い距離は 埋められないけど
ずっと 変わらないでいて

*1


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*1:昔作った歌のために書いた詞。twitterで雪の話題が出ていたので窓の外をのぞいたら、小雪が舞っていたので、「この冬に雪が降ったらあげよう」と思っていたものをUPした。我ながら凡庸なものを書いていたな、とあげた今ではこっ恥ずかしく思う。