「あつい」などとクリアに発音できているうちは
真に"暑さ"に浴しているとはいえないのである!
本当に、本当に暑さに身もだえするくらいなら、
すでに「あつい」などと一音一音発音することすらおぼつかないほどなのである!
朦朧とした意識のなかからやっと発せられる声といえば、
それこそ「ぁぢ…」とか「ぅちー…」とか、
そういう呟きともため息とも取れないような、やっとのことで漏れ出すようなものなのである!
僕はといえば、
○○くんは本当に辛抱強いねー
といわれつつ、「暑い」というタイミングさえ失ってしまったわけですが。