ぼくばな

世の中には2種類の人間がいる。
未来を渇望する人間と、
過去に泥溺する人間。


GREAT3の片寄は昔こんな詩をうたった。

夏待ち顔して/梅雨空見てちゃ/子どもみたいだって
からかい笑った/君がいないのに/夏はもうすぐそこ


GREAT3「ナツマチ」

あの頃、ノストラダムスの「1999年の予言」を信じていた人間はどれくらいいただろう。
それを渇望していた人々は、今をどのように生きているんだろう。


自らに欠けた部分を発見し、それが一生埋められないとわかったとき、
人は「何もかもが壊される」ことを望むのかもしれない。
しかし一方で、本当は切望していることも知っているのだ。
いつかヒリヒリする傷口のような隙間が、
温かい感情で埋め尽くされることを。

小さくなるくらい/くいしばっていた
歯を見せて笑った/夏を待ち


GREAT3「ナツマチ」

それでも人生は続く。


心が絶望で埋め尽くされたとき、
初めて目の前の温もりに気づかされるのかもしれない、
そんな本に出会えた気がする。


<参照URL>
http://d.hatena.ne.jp/kotorikotoriko/20070527/1180221819

ちなみに

Romance

Romance

*1

*1:「あきらかにこっちのレビューやんけ」?バレた?