ぼくばな
世の中には2種類の人間がいる。
未来を渇望する人間と、
過去に泥溺する人間。
GREAT3の片寄は昔こんな詩をうたった。
夏待ち顔して/梅雨空見てちゃ/子どもみたいだって
からかい笑った/君がいないのに/夏はもうすぐそこ
GREAT3「ナツマチ」
あの頃、ノストラダムスの「1999年の予言」を信じていた人間はどれくらいいただろう。
それを渇望していた人々は、今をどのように生きているんだろう。
自らに欠けた部分を発見し、それが一生埋められないとわかったとき、
人は「何もかもが壊される」ことを望むのかもしれない。
しかし一方で、本当は切望していることも知っているのだ。
いつかヒリヒリする傷口のような隙間が、
温かい感情で埋め尽くされることを。
小さくなるくらい/くいしばっていた
歯を見せて笑った/夏を待ち
GREAT3「ナツマチ」
それでも人生は続く。
心が絶望で埋め尽くされたとき、
初めて目の前の温もりに気づかされるのかもしれない、
そんな本に出会えた気がする。
- メディア:
- クリック: 36回
- この商品を含むブログを見る
<参照URL>
http://d.hatena.ne.jp/kotorikotoriko/20070527/1180221819
ちなみに
- アーティスト: GREAT3,片寄明人,Mike Fennelly,高桑圭,Lee Mallory,白根賢一,Curt Boettcher,會田茂一,長田進,山本拓夫
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1997/06/11
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (34件) を見る
*1:「あきらかにこっちのレビューやんけ」?バレた?