2007-04-13 鳥のはらわた 日記 創作 道端に、鳥の死骸があった。 一目にはわからなかったが、流線型の身体と羽根でそれとわかる。 「ああ、こりゃ猫だねぇ」 通り過ぎる人の声が聞こえる。 直視するのがためらわれたが、よく見るとそれほど嫌感を覚えないのが、違和感を誘う。 鳥のはらわたは空っぽだった。 血もほとんど残っておらず、グロテスクさが微塵も残っていない。 空っぽになってしまえば、ドロドロさもなくなる。 空っぽになってしまえば、ドロドロさもなくなる。