アルバムアップします

音楽ブロガー宣言…したかどうかは定かではないですが、自作曲をアップし始めて約2年、そろそろ曲もたまってきたので、アルバム形式でアップします。なんとボーナストラックつき!(既発曲ですが)

本当は自分のHPとかでやれればいいですが、今回はアップローダをお借りしました。
コチラもしくはコチラからダウンロードしてください(半永久的というわけではないので、落とせなくなったらコメントなりブコメなりで連絡ください)。
インストを除いて、一応全部ブログ等で発表済みですが、すべての曲でミックス・マスターを見直しておりますので、まったく同じものはないはず。お聞きいただければ幸甚です。


ということで、全曲解説をいたします。長くなるので興味なかったり飽きたりしたら、そっとブラウザを閉じてください。


「Pandora」全曲解説

1.OPEN?

アルバムの幕開けを飾るインスト曲。
「onEの3コードでツインベース」というアイデア自体は実は10年くらい前からあって、「アルバムのイントロとアウトロあったらカッコイイだろうなあ」程度の思いつきで作った曲です。中間のジャズセッション風のスキャットを後で加えました。
実際は非常に適当に音選びや配置をしたり展開も単調で、こういう曲を作っちゃうやつは死ねばいいと思います(ぇ

2.Cosmic Wonder

Aメロのカッティングリフのアイデアを1年くらい温めていたのですが、それを膨らましてここまでロックっぽくなるとは、作った本人が思っていませんでした。カッティングは2本とも3弦ずつ鳴らしていて、技術的にはそう難しくないですが、ミュートをしっかりしないといけないでしょうね。僕出来てませんか。そうですか。
ストリングのアレンジをしたのはこの曲が初めてです。四重奏ですが、パンの割り振りはだいぶ悩みましたね。今回のミックスではセンターをよけて左右に広げています。あと意識的にパーカッションを入れたのも初めてですね。タンバリンとカウベルヴィブラスラップが鳴っています(聞こえるかな?)。

3.Very Fine!

「初めて」ばっかり言ってますが、この曲が初めて「自分の演奏を録音」した曲です。この頃はまだテレキャスたんはいませんでした。元々自分はベーシストですので、ギターのネタを全然といっていいほど持っていません。本当に絞り出すように、ギターのアイデアを練ってアレンジをしました。このあと別の曲でもオクターブカッティングやなんとなくアルペジオを多用するわけですが。
今回のバージョンではタンバリンを加え、ドラムの金物も少しいじっています。
曲想的には初期チューリップでも「MELODY」の頃の雰囲気に似てて、いまビートルズの亜流を大真面目にやったらこんな感じなのかなあと思います(ぇ

4.キラメキSeaLine

元々MySpaceの公募用につくったものですが、そちらは見事に落ちましたw「夏のドライブ」+選択テーマの課題で、僕は選択で「海」を選んだわけですが、こういう三題噺みたいのは作るのは早かったですが、最初はなかなか「海に行」ってくれなくて、現状も詞の展開としては少々強引ですよねw
アコギを中心としたアレンジで、アコギだけで5トラック使っています。この曲ではテレキャスたん大活躍ですね。ドンシャリでノリノリで弾きました。あと、最後のサビのベースもがんばりましたが、こっちは結構テンポキープが難しかったですね。
インストを除けば一番短い曲で、展開もシンプルですが、実は作者としてはこの曲は非常に気に入っています。
このバージョンではスネアのEQやコーラス等の音量バランスをいじっています。

5.Shoo-Shoo-Be-Do

タイトルにしているスキャットと、出だしのベースフレーズのアイデアだけで突っ走った曲。非常によくある感じに仕上がりましたw
最初はコーラスもリンでしたが、もう少し柔らかい感じがほしいと思って、ルカに差し替えました。これでアップテンポながらもホンワカした感じになった気がします。
ピアノは「ハリキリ!Let's go!」や今回収録してない「雪」という曲でも使っていますが、この曲ではだいぶ気合いれてアレンジしてます。
なぜかこの曲のミックスとマスターは、あまり苦労せずに出来てしまったんですが、実のところ聞いている方はどうなんでしょうか?

6.プリズム-petit ennui-

参加しているピアプロのコラボで掲載されていた歌詞に曲付けしたもの。詞は「いつきおと」さんです。
タイトルにある「アンニュイ」の通り、音数はしぼってゆったりとしたものを目指しました。エレキ・ドラムは入れず、リズムはコンガとギロで。コード進行はかなり適当で、調性もCメジャーからDメジャーやB♭メジャーへ行ったり来たりしています。あと苦労したのがアコギの頭打ちカッティングで、少しゆっくりめのテンポですが、どうしても走ってしまいました。テンポストレッチで修正しましたが。やや変則的なメロディ構成ですが、詞先でなければこういうことは出来ないでしょうね。
このミックスでは、ピアプロに貼ったものとパンの振り方を変えてみたのですが、マスターで空間系のエフェクトかけたら、あんまりわからなくなりましたねw

7.夏色地球

ピアプロコラボからの詞先曲。詞は「蓮-hasu-」さん。制作はこちらのほうが先になります。
70’s〜80’sあたりの歌謡曲というか、松本隆筒美京平が脂ののりきってた頃の雰囲気に似ている…ああこれは手前味噌すぎましたか。
あまり変なことをしていないように聞こえますが、この曲もあまり素直な感じの作りではありませんね。詞先だとメロディのモチーフが足りなくなってきたりして、そこでいろいろアイデアをひねり出さなきゃなんですが、それが面白いことになったりするので、なんでもやってみるものですね。
サビの「カカカッ」という音は、16ビートのノリで拍子木みたいな音がほしいなあ、と思って入れました。名前は忘れましたが、多分カスタネットです。
この曲でのストリングスは三重奏ですが、自分の癖として、音どうしを離してハーモニーを作っていたりします(たとえば最下音から5度と10度など)。実際アレンジ慣れしてる人たちはどういう和音展開をしているもんなんでしょう。

8.季節の中で

テレキャスたん初登場の曲です。特にこれのギターソロはかなり気に入っています。ニコ動では1番売れた(再生数・マイリストが多かった)曲ですね。
全体的にリズムとギターカッティングのパターンの変化がないので、単調な印象があり、実際そういう指摘も受けました。とはいうものの、そういう淡々とした感じが、かえって情感を盛り上げることもあると思うのですが、いかがでしょうか。
この曲から4〜7月の制作ラッシュが始まるわけですが、制作の仕方の点でも、このときの経験がその後パターン化していきました。とりあえずリズムパターンを決めて(ドラムやリズムギターなど)、そこへベースからいろいろ音を重ねていく。大体が録音始めてる時点でフレーズは全く決めてないので、モニターを流しながらかためていく感じ。バンドで曲作りをしている感じに近いですね。

9.ハリキリ!Let's go!

これは2年くらい前の曲で、ニコ動にアップした当時はまだ全部フリーソフトで制作してました。
これと「紙ヒコーキ」は完全に打ち込みのみです。ギターのストロークやカッティングミュートの再現など、いろいろ試してみたのが非常に楽しかったですね今回のものはHD上のMIDIデータをCubaseに取り込んで、ミックスやマスターをかけました。ギターを差し替えることも考えましたが、実際に弾いてみて以前のものからよくなる感じがなかったので、音自体は当初のままです。

10.紙ヒコーキ

DAWで制作した初めての曲です。当時はまだDominoだったなあ…この曲もCubaseに取り込んで手直ししています。
元々ドラム・ベース・ピアノのトリオをベースに、ブラス・コーラスを味付け程度、というシンプルな曲で、今回ミックス直すに当たりいろいろ試しましたが(アコギを入れたりトライアングルを鳴らしたり)、音自体は変えない方がよかったのでそのままにしています。
リンの調教は大部見直していて、たとえばサビの「そら」の「ら」の口の開きは、以前はやや曖昧な感じでしたが、このバージョンはだいぶはっきり唄えていると思います。

11.もっときれいになるために

このアルバム制作を構想するに当たり、締めの曲がほしいなあ、と思って作りました。
アコギ1本のアルペジオというシンプルなアレンジですが、実は楽器の数が少なくなればなるほど、演奏技術がモロに出てしまいます。特に最後の3フィンガーは難しかったです。自信があるのか単なる無鉄砲なのか。
この曲ではじめてボーカロイドの「ブレス」を使ってみましたが、割と適当でも雰囲気が出て面白かったなあ。
この曲もニコ動では割と人気があって、作った当人は不思議な気分です。

12.anything I saw

アルバムのエピローグに当たるインスト曲。アコギで和音をつま弾いているだけですが。
コードモチーフは「OPEN?」と同じです。


以上インスト含め12曲+1曲。ボーナストラックは聞いてのお楽しみということで。
そんなにたくさんの人に聞いていただけるとは露とも思ってませんが、もし聞いてくださって、万が一気に入ってくださって、友だちに紹介して下さったり、どこかでレビューをしてくださったりして、この「Pandora」が僕の手を離れて皆さんのものになっていってくれたら、本当にうれしく思います。ここでは、曲を聞いて下さった方、この解説を最後まで読んで下さった方に、厚く御礼申し上げます。

PV(3曲未収録