キャデラック・レコード


予告編で気になってからずいぶん経って、もう上映館もぼちぼち減ってきたので、久々に恵比寿へ。
http://www.sonypictures.jp/movies/cadillacrecords/


人種差別が残っていた時代に、ブルースやロックによるカウンターをかまして、商業的に成功し名声を手にするが、その華やかさの裏で様々な迫害や葛藤に苦悩する、かつてのロックスターたち。
ロック黎明期のころのことは実はあまりよく知らない。現代のロックスターに比べればその生きざまはずいぶん破天荒だし、ただそれを「カッコイイ」と評してしまうには少し単純すぎるかもしれない。
この映画のなかでも「消費者のニーズにこたえる」ために、自分たちのポリシーを曲げるように指示されて、渋々従ったりあるいは反発してボイコットしたりする場面が出てくる。表現者として自分のスタイルに「こだわる」気持ち、それを侵害された時のいらだちはひりひりするほど伝わるし、それは自分に与えられた「gift」を頑なに信じているということでもある。
ロックというのはそういう「熱」なんだよな。