Mr.Children くるみ

高校時代は狂ったように聞いていたミスチルだけど、大学にあがってからとんと聞かなくなってしまっていた。
軽音楽部に1年間所属する間にいろんな音楽を聞いている連中に出会い、自分の世界の狭さに驚愕したものだ。それまでミスチルかL⇔R、スティーブン・ビショップ、サイモン&ガーファンクルくらいしか聞いてなかったのが、それからいろいろ食指を伸ばすようになった。
「まずはUKにはまろう!」
と言って、オアシスとビートルズを手にとり、バンド仲間に笑われたものである。


その間にミスチルの音楽は、どんどん構成が大きくなり、よく言えば大作ぞろいだが、その大げささにゲップが出るような気がして、だんだん離れていった。もうある程度シンプルな感じの曲じゃないと受け付けない感じになって、「感覚的に年をとった、ってことなのかな」などと思っていた。

「くるみ」

少し前の曲だが、映画の主題歌になっていたこともあり、聞きなおしてみた。
ものすごくシンプルな歌で、「人生」(こういう言い方は陳腐でしっくりこないが)をいとおしいものとして歌い上げている。それこそ、胸の震える歌である。
こういう歌に感動するということは、やっぱり自分は年をとったのかな、と思う。

希望の数だけ失望は増える
それでも明日に胸は震える
引き返しちゃいけないよね
進もう 君がいない道の上