大いに笑い、大いに外す
今年のM−1も終わっちゃいましたね。今回は少し盛り上がりに欠けた印象を受けましたが、皆さんはどう感じましたか?
なぜか今夜はネットがつながりにくいようなので、勝手に付けた点数と、感想を書く欄を作るだけにして、詳しい講評は明日以降に編集することにします。
講評書いてったから、見ていってね(1/3)。
決勝ステージ | 放送時の採点 | 修正後の採点 |
---|---|---|
1.POISON GIRL BAND | 70(基準点) | 70 |
2.フットボールアワー | 75 | 80 |
3.ザ・プラン9 | 70 | 77 |
4.麒麟 | 75 | 90 |
5.トータルテンボス | 68 | 65 |
6.チュートリアル | 90 | 98 |
7.変ホ長調 | 70 | 68 |
8.笑い飯 | 80 | 90 |
9.ライセンス(復活) | 78 | 82 |
最終決戦 | ||
麒麟 | 90 | ○ |
フットボールアワー | 60 | × |
チュートリアル | 95 | ◎ |
講評
1回戦
POISON GIRL BAND
冒頭のオノマトペ(でいいんだっけ?)をしつこく繰り返すところ(「ピッタンコ」「ペッタンコ」とか)で「おっ、少し期待できるかな」と感じたが、そこはあまりふくらまなかった。マグロとかカツオもそれだけなら充分面白いが、彼らのネタに一本太い筋があると、もっと引き締まったものになるんじゃないだろうか。
フットボールアワー
「戦隊ネタ」はわりと古いネタだが、ツカミでツッコミをじらしたりするなど、随所の工夫が、さすがタイトルホルダー、というところ。しかし、岩尾が突っ走りすぎて、散漫な印象も受けた。「岩尾が後藤の方を向いていない」フットはだいたいつまらない。
ザ・プラン9
ボケを4段階でかぶせていくパターンは、これまでのM−1の中では珍しいものだった(5人グループだからだが)から、新鮮味があった。ただ、4分以内というルールが足かせになったか、全体的にネタが小ぶりになっていた。
麒麟
「田村いじり」がかなりうまくいっていたパターン。どちらかというとネタ運びが粗かったが、田村のアドリブなどが、寧ろ功を奏した、というところ。
トータルテンボス
素直なボケ、まっすぐなツッコミ。不正解ではないが、爆発力もない。ツッコミがあと数センチ”ズレ”ていたら、と感じた。
チュートリアル
独特のネタの世界観で、会場を巻き込んだのは見事。ただし、「銀色=近未来」は減点対象。
変ホ長調
「高橋英樹の娘」とか、アマチュアでないとできないネタで、かなりズルい。「タンスにゴン」のCMのような雰囲気は面白いが、素人臭さばかりが気になる。「笑わせる」という点では、やはり他のグループにもっと上手のものがいたのではないか。
笑い飯
<「おにぎりや〜!」「お母さんもお呼ばれしようかしら」>のくだりで爆笑した。その部分のたたみかけは見事だったが、大竹まことが指摘したように、ツカミに時間をかけすぎて、ネタ全体的にリズムの重さを引きずらせてしまっていた。
ライセンス
ライセンスに漫才のイメージ自体無かったんだが、一つ一つのネタの持っていき方は面白かった。こういうネタは好き。ただ、賞レース用というよりは、寄席用のネタかなぁ、という印象で、「並列的」(ラサール石井みたいだが)なネタ運びは、大きな笑いにつながらなかった。
最終決戦
麒麟が去年のような”破綻”を見せず、まとめてきたのが、ちょっとサプライズ。その割に笑いも小さくなく、かなり好印象。
フットが1回戦同様岩尾のキレっぷりを中心にしてきたが、散漫な印象は変わらず。
チュートも1回戦と同じテンションでネタに入っていったが、こちらはその熱を最終にも持ち込むことに成功していた。
*2
*1:「放送時の採点」では、1番のPOISON GIRL BANDの点数を70点ときめ基準点とし、相対的な評価を出すことにしていました。「修正後の採点」は、個人的な評価として、絶対的な評価に近い形で出すということを念頭に点数を出しています。
*2:一週間以上あけて今更書いても、というところですが、許してつかあさい。