世界は安全ではない‐1

ひとつひとつの粒子が動き回っている空間では、粒子同士がぶつかり合い、そのたびにエネルギーを発散させる。
粒子の数が多かったり動きが活発だったりすれば、そのエネルギー量は大きくなる。


人と人とが交わると、彼らの気持ちはフラットではいられない。
それは粒子がぶつかり合うことで発散されるエネルギーに似ている。
インプットとアウトプット、そしてフィードバック、
ポジティブにもネガティブにも心は揺り動かされ、一つ所に落ち着けない。
それは非常に刺激に満ちて、だからこそ生きることに「意味」ができるんだけど、


時々そのエネルギーに中てられ、途方に暮れ、
「安全な所にとどまりたい」と願ってしまう。


僕はいま、とても引きこもりたい。