芸人は消耗品か

お笑いブーム(まだ続いてるのか?)といっても、所詮テレビがでっち上げたもんだろう?グラビアアイドルと比肩する「安い労働力」として芸人を並べておいて、それで視聴率取れるンなら*1、費用対効果は優れてるよね。
しかし「エンタの神様」は芸人殺しの番組だよなぁ、と思う。毎週ほぼ同じメンバーが出ているようだが、毎週新ネタつくって垂れ流してたら、クオリティ下がるだろうし、その芸人の鮮度だって落ちるだろう。
テレビにしたら、芸人は使い捨てか、などと考えていたら、以下の記事。
岡田斗司夫のプチクリ日記: 芸人のジレンマ
ちょっと長目に引用すると、

 でも、テレビというのはそんなに「面白さ」が必要とされてない世界だ。
 いっけん、違うようにも見える。若手芸人はひっぱりだこだし、ネタ見せ番組といわれるのも多い。テレビでは「面白い芸人」が必要とされている、と誤解してる人がいるのも当たり前だ。

 でも違う。
 テレビが必要としてるのは「楽しい芸人」であって、「面白い芸人」ではない。
 テレビというのは本質的に「視聴者を寂しがらせない装置」である。一人で見ているのであろうと、家族や恋人と見ているのであろうと、その関係の空疎さを埋めることがなによりも大事なんだと思う。

勝手な解釈かもだけど、要するに「空気を必要以上に乱さず、幅広い人々をそこそこ笑わせられる芸人」が求められているということか。「俺が一番オモロイんじゃあー!」というプライドなんかいらないということだ。
(例に出すのも何だが、笑い飯なんか、評価は高いがテレビ的に扱いづらそうだもんな、だいぶ丸くなったと思うが)
多くの芸人にとって、テレビに出ることは知名度アップにつながるから、テレビの仕事を歓迎するのは当然だが、そこにつけ込まれて、自分たちの「面白さ」を理解しない(しようともしない)業界人に利用されてるンだろうなぁ。だってテレビからしたら、

「面白い芸人」は、その面白さがわかる・わからないという差異が発生してしまって、マズいわけですよ。

まぁ、芸人たちもそんなにバカじゃないだろう。「テレビはテレビ、ネタはネタ」と思って、自分の笑いを追求することだってできるんだから。

でも、芸人の間では、やっぱり評価されるのは「面白いかどうか」なんだよね。
 「楽しい」なんていうテレビ的な駒にされた芸人ではなく、みんなきっと、「正々堂々と面白くなりたい」んだと思う。

結局、(僕みたいに)ろくに劇場に足を運んでいないのに、「笑い」を語れる(語っているつもりになる)現状が、どうかしてるって事かもしれない。
どうも失礼しました。

*1:俺はバンガか。