「縦並び社会」
- 作者: 毎日新聞社会部
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2006/09/01
- メディア: 単行本
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書店で見たとき、結構大きい本だったのでびっくりした。この大きさで1400円は安い!(肉じゃないんだから…)
新聞で一回一回読むのとはテンポが違い、読み応えは相当でした*1。
読み進めていくうちに、怒りというか、感情が高ぶってくるのがわかった。「努力が報われる社会を作る」と言っておきながら、苦労に見合った報いが受けられない社会。
でもだんだん、そんな感情も虚しく感じられてくる。
結局力の強い、声の大きい人間の思い通りに社会は作られていっているということだ。我々一般人の影響力なんて無いに等しい。
便利さの陰に
たくさんの犠牲が強いられている。いや、ちょっと想像力を働かせれば、「そりゃそうだよなぁ」とわかる。
- 作者: 森岡孝二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/08/19
- メディア: 新書
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大きい資本が
個人経営を凌駕する。気がつけば周りはマツキヨやTSUTAYAだらけだ*2。
働く場所がない?
雇用ならいくらでもあるじゃないか。アルバイトに派遣、10万ポッチだって無いよりマシだろう。
規制緩和の前後で、どちらが失業率が高いか。パートと無職のどちらがいいかということです。(「縦並び社会」p.98、宮内氏の発言)
そして共通の言葉はなくなっていく
みんながみんな、せいぜい自分の半径5メートルぐらいのことしか考えられなくなる。「下流」だけじゃない、「上流」もだ。
みんな自分の立場で、自分の言葉でしか語らなくなる。もう共通の言語など存在しない。
客観性を失うのは怖いな、と自分をいつも戒めている。