逃げろ、逃げろ

傘下のコムスンも虫の息で「ざまあみろ」のグッドウィルですが

この手の企業の営業広告を見たことはあるだろうか。
自分が偶然見たその文言によれば、

突然の人員不足にも安心。
24時間前日まで受付いたします。

こういうのに違和感を覚えない人はいるのだろうか。
この文言の裏には、時間を選ばず突然明日の仕事のために駆り出される人間の存在がある。
つまり「人間」が「商品」であり、「人間」をほとんどモノのように扱うその事業は、かつての「奴隷貿易」をほうふつさせる。


ポップなCFにだまされた若い人たち、また仕事が見つからず藁にもすがる思いで登録した人々を、「感情を持った人間」であることを(わざと)忘れたように(まさに)売りさばき、多くの利益を上げたスポット派遣事業。
彼らをのさばらせた経済政策に、なんら誤りはなかったのだろうか。


願わくば、スポット派遣で働いている人々には、そんな尊厳の欠片もない仕事はしなくていいから、
「とにかく逃げろ」
と言いたい。
明日の食い扶持のあてがないとか頼る人がいないとか、そういういかんともしがたい状況の人は無理しなくてもいいけど、
親が健在だったり、頭を下げれば助けてくれる人いれば、
頼み込んでその人のお世話になればいい。帰る金がないなら迎えに来てもらえばいい。
とにかく逃げて逃げて、生き延びることが大事だ。
誰も人間らしく扱われなくてもいい人などいないのだから。


<参照URL>
グッドウィル本社前抗議行動 - フリーターが語る渡り奉公人事情